新しいクラスになってから3日しか経ってないのにもうあんな噂まで出来ちゃうんだ。
いや、これは噂じゃないの…かもね。
事実なのかもしれないんだもんね。
でも、そんなとき真実が目の前に現れた。
遠くで星矢の姿が見えてしまった。
そして隣には、長いふわふわの髪の毛の女の子 八乙女 華恋(やおとめ かれん)の姿があった。
手を繋いで笑いながら話していた。
ああ、付き合ってるのって本当だったんだ。
かけようとしたはずの声が止まった。
そして気付けば涙が溢れ出ていた。
止まらない、止まらない、涙が…
どうして私じゃないの?
わたしは、止まらない涙を手で抑えながら小走りで校舎裏に向かった。

