そう言ってオレはパフェを一口パクリ。
颯姫はブラックコーヒーに手をつけた。
颯姫は甘いものが大の苦手。
身長は162センチ。
ちなみにオレは168センチ……
ギリギリ抜かされていないといったレベルの争いだ……。
性格は引っ込み思案で内気なオレと真逆で、社交的だし憧れるほど男前な性格だ。
剣道部主将で成績優秀、品行方正。
おまけに顔立ちも綺麗に整っているもので学校では“姫”と崇められ、男女問わず爆発的な人気を誇っている。
そんな“姫”と“召し使い”にしか見えない2人がどうして一緒にいるのかと言えば答えはひとつ。
「いやー、そんなことも言いたくなるって。
あ、そう言えば今日は5ヶ月記念だよね、あたし達」
オレと颯姫は世間一般で言う“カレカノ”とやらだから。
「そ、そうだよ!
颯姫覚えててくれたんだ?」
「当たり前だよー?」
まさかこんなオレに颯姫が想いを寄せてくれていたなんて思ってもみなかったけど。
「宏、いつもありがとうね。
これからもよろしく」
そう言って颯姫は嬉しそうに笑ってくれた。
オレにはそれだけで本当に充分だ。
いつもいつも颯姫にはお世話になりっぱなしだし……。
自分のことで精一杯になって。
颯姫を絶対に幸せにするんだ!
そんな大それた誓いを約束出来るほど格好いい彼氏でもなくて……。
「こ、こんな頼りない彼氏……だけど。
これからもよろしくお願いします……!
どんな時もそばにいるよ……っ」
こんなオレには本当に勿体無いくらい素敵な彼女。
自分に自信なんて持てないけれど、凄く凄く……今が大切で愛しい。
「ふはは。
どうしたの、えらく畏まっちゃって」
でも颯姫は笑って少し馬鹿にするように楽しそうな顔で言った。
「そ、そんなことないけど……!」



