頑張り屋さんで強い君だけど……


本当は寂しがり屋さんで弱い所もあるってことを……


オレだけが知っている…────────





【For*You】




「ご注文頂いたブラックコーヒー、ミルクティーとチョコパフェになります」


「ありがとうございます」


「あっ、ありがとうございます……」




高校から程近いファミレスに立ち寄って、テーブルに置かれる注文した品々。


オレの前に置かれたのはブラックコーヒーで。




「ま……また逆、だね」


「そうね。
まぁいつものことだしー?」




そう言った彼女、颯姫の目の前にはオレが頼んだ美味しそうなパフェとミルクティーが。



そう。

実はオレは超絶甘党で甘いものが大好きで将来、糖尿病になる確率がぐんと上がっても甘いものが大好きな。


とにかく生粋の甘党だ。


しかし周囲にはそう見えないらしく颯姫といつも注文が逆なのだ。


だからこうしていつも颯姫とオレの注文したものを取り替える。



「んー、でもあたしから見たら宏はちっちゃくて甘い物、可愛い物大好き!ってイメージしかないけどー」


「そりゃあもうさ。
オレら18年の付き合いだからね?」


「うわー、もうそんなに経ってるの?
早いなぁ、時間経つのって」


「それまだ高校3年生が言うことじゃないと思うけど……」