「ちょっと待ちなさいよっ‼︎」


言われっぱなしで腹が立った私は、
教室から出て行く高崎くんを呼び止めた。



「はぁ…。んだよ。」


高崎くんはため息をつくと、
めんどくさそうに私を睨む。



「ひよこじゃないもん‼︎」

「はぁ⁇お前、鏡見た事ある⁇
俺には、ひよこにしか見えないんだけど。」



私が言い返すと、
すぐに言い返してきた。



こいつ〜‼︎

二重人格なわけ⁉︎



「こっちはお礼を
言いたかっただけなのにっ‼︎」


「だぁーかーら。
お礼もなにも。お前なんか
知らねぇって言ってんの。
ちび。いい加減にしねーと…」



「紫音⁇」


「‼︎」




その時。
割り込むかのように
誰かの声がした。