「…お前」
「え⁇」







「お前誰⁇朝⁇
お前みたいなちびっこい
“ひよこ”みたいな奴見覚えないけど。」




高崎くんはそう言うと、
横目で私を見た。




ひ、ひ、ひ、ひ、

ひよこ⁉︎⁉︎



「なっっ…‼︎」

思わず声が出る。


「おい誰だよこんな
小動物みたいな奴を
教室に連れ込んだのは。」

「ちょっと紫音ー‼︎
ひよりのこといじめたら
あたしが許さないよ〜‼︎」



何事かと言わんばかりに、
未玖が慌てて高崎くんにクギをさす。


「未玖の連れ⁇
飼い主ならちゃんと
監視しとけよな〜。
ひよこはゲージの中にでも
入れとけよ〜。」





なんなのこの人⁉︎

朝と全然違う‼︎

顔は一緒なのにまったくの別人‼︎

ってか、性悪⁉︎

悪魔だ悪魔‼︎




「じゃーま。」

「っっ…‼︎」



私の事を上から見下ろすと、
高崎くんはそのまま
教室から出て行った。