ーガチャッー


「はーい。どちら様ですか⁇」








ー‼︎ー




2軒目の家から出て来たのは、
私と同じくらいの歳で
ボブヘアーが似合う女の子だった。



「あ、あの、はじめまして。
今日305に越して来た桜井です。」


私は少し戸惑いながら、頭を軽く下げる。



「あ、神谷(かみや)です。
こちらこそよろしくお願いします。」



私を見たその子も、
頭を下げた。



「あの、もしかして同い年くらいですか⁇」

「えっ⁇」




その子のいきなりの言葉に
驚いた私は、慌てて頭を上げる。


「失礼ですけどいくつですか⁇」

「あ、あの、えっと、
春休み明けで高3になります。」

「本当⁉︎私と同い年だー♪
同い年の子が引っ越して来るなんて
嬉しいー‼︎」



その子はそう言うと、
目をキラキラさせながら
無邪気に微笑んでいた。




正直、同い年の子がいて
私も心底ホッとしていた。





…にしても



可愛い。



小柄だし目も大っきくて、
スタイルも良くて
さすが都会の子って感じ…。






「私、神谷 未玖(かみや みく)
っていうの♪名前、なんていうの⁇」

「え⁇あ…ひより。
桜井 ひより…。」




名前まで可愛いなんて…(泣)




「ひよりちゃん⁇♪
可愛いー‼︎‼︎これからよろしくねっ♪」



未玖ちゃんはそう言うと、
私の手を握って
嬉しそうに喜んでいた。