「次に踊り子さんが出番を遅れているので、代わり僕が踊ります!」
見よう見まねで、真剣に踊りながら衣装を脱ぎ始めた。

「え?あいつ何をやり始めるつもりだ」

踊り子さんの踊りは、照明室でずっと見ていたので覚えている。
パンツ一枚になったら舞台のさっきの空気が変わった。
お客から、少しずつ笑いが、出てきた。

「馬鹿やろう!何をやっているんだ!俺が行きます。」

「少し待て」

後輩の坂下が出ようとするが、山さんは笑顔で止めた。

「兄ちゃん、おもしろいぞ!もっとやれ!」

「ひょっとして凄いダイヤモンド見つけたかも」

「え?」