タクシーまで来たら、ドアが閉まった。
窓越しに、僕とカズは叫んだ。

「弟子にしてください」

マックスボンバー二人は、応援していると思い、笑顔で手を振った。
タクシーは発車した。
僕等は、追いかけた。
あのマラソン大会のように走った。
でも、追いつけなかった。

「カズごめん」

「いいよ。また逢えるよ」

これが、マックスボンバーとの最初の出会いだった。