「それじゃ、お父さんかお母さんに連れて行ってもらいなさい。」
二人とも下を向き黙り込んだ。

「どうした?」

親に言えない複雑な気持ちにカズも僕も思った。


「逢いたいのです。」

「そうか~ う~~ん わかった。場所と時間を書いて持ってくるね」

二人で喜んだ。
何故だか、意味もわからずヒロも喜んだ。
ガードマンから紙をもらった。

「もう遅いから帰りなさい。」

「ありがとうございました」

カズとシンは、紙を見て喜んだ。

「これで逢えるよ。」

「じゃあ、今度の日曜に会いに行こう」