この当時、アイドルと芸人が競演する事などまず考えられなかった。
アイドルと芸人は、天と地ぐらい差があった。
扱いも順番から言うと、アイドル、役者、歌手、・・・・芸人だった。
漫才ブームで一気にお笑いの地位が上がったが、やはりまだまだ地位的に低かった。

「俺も好きだな、マックスボンバーのキース」

「ヒロも好きで二人でゴムパッチンやっているんだ。でもコンビを組まないといけない。
伸ちゃんコンビ組まない?俺一人ならマックスボンバーを超えられないから」

「いいよ」

「やった!」

「その代わり友達になってくれる?」

「当然だよ!」

「ずっとだよ」

「うん、日本で、世界で、一番面白いお笑い芸人になろう!」
お笑いより友達が出来、一番になろうと言ってくれた事が一番に
嬉しかった。