芸人も好き嫌いがあり、言葉より空気が読めないと
この世界で生きていけない。
ある意味、嫌がらせをいわれるのも、芸人としてのステータスだ。
うけるネタを「あれ駄目だな?TVじゃ、うけないよ」とか嫌味を言う。
でも楽屋で、話題にされない方がもっと寂しい。
その場の空気を読めるようになるのも芸人の特技なのだ。
仲が良さそうでも、先輩・後輩で、言う事が、違う時もある。
まあ、そう言う話を聞かない事が一番いい。
ベテランになると、楽屋に入りこんだきり、出てこないとか、
自分の出番が終わったら、外に出て出番ギリギリまで、
帰ってこない人などは、嫌な話を各自、聞かないようしている。

「見猿」「言猿」「聞猿」

楽屋からが、精神的な戦いである。また、舞台は鉄火場。
一度、気を抜くとお客に潰される。息一つが、命である。
でも俺は、運が良く、いい師匠・先輩芸人が、育ててくれた。
教えてくれた一言・一言が、今の自分を創ってくれた。
本当に芸を教えてくれる先輩に、出会えた時は、うれしい。