夜中に玄関で、母ちゃんをずっと待っていた時に、持っていたマジンダーV。
一番の大切にしていたマジンダーVを捨てた。
でも次の日の朝に、母は、ゴミ捨て場からそっと見つけた。
それを今まで大事に持っていてくれた。
いつか渡そうと思っていたが、渡せなかった。
伸一の活躍を全て知っていた。
いつもTVを見ながら伸一を思い出していた。
伸一の出ているTV,雑誌などは、全て大事に残していた。
子供より自分の人生を選んだのだから、逢いたくても逢えないのをわかっていていたが、
伸一が、大事にしていたマジンダーVを持ってTV局までいけば、自分の存在をわかると
思った。
それで伸一に自分の存在が、わかると思った。
でも最後まで僕を見守ってくれたのは、母だった。
母は、呟いた。