「いいよ、俺もコンテストこれが最後だと思っていたし、
別にコンビ解散してもまた元の俺に戻るだけだから・・・・
でも最後の勝負だけは、勝って欲しい。」

もう怖くなくなった。勝負する。最後の挑戦。
忘れていたあの頃の思い出。

「一番だけを目指して」

みんなの顔が出てきた。2人は、舞台に向かって、走り出した。
栄光に、向かって、センターマイクで、第一声を言った瞬間
爆弾を落としたような笑いがきた。こんな笑いは、初めてだった。
嬉しかった!これだけの笑いを聞いたのは。
感激と興奮で、健太は俺を見た。
健太は、俺を見ている。言葉は要らない。
何千回も舞台を踏んできた結果が出た。
空気でわかる。大きな笑いで満足した。