「何度か家に行ったけどいない。利子も払ってない。」

「確かあれだけ稼いでいるはずなのに、何かの間違いでは?」

「本当だ。だから追い込みかけるぞ」

「マジで?」

「今日が期限だ、追い込みかけるから」電話が切れた。

「アイツ!何をやっているんだよ!:」慌ててタコに電話した。

コールするが出ない。また急に胃が、痛み始めた。
電気をつけないで、真っ暗の部屋の中にタコはいた。
部屋の中は騒然としている。


酒の匂い、ゴミの匂いが、充満している。
テーブルには台本の途中までの原稿があった。
ネタが書けない。
ネタが書けない苦しみ、売れていく苦しみ
舞台では明るくしないといけないが、一人になると一気に孤独が
襲ってくる。
食事も睡眠も出来ず、酒でごまかしていた。

「もう駄目だ!」