3万円が、置いてある。
殴りたい気持ちを、兄さんが止める。

「俺は、瓦乞食じゃない!」心の中で叫んだ。


奥の席から2人のお客が、すっと立ち上がり、
席にやってきて、アイスボックスを掴み、

「すみません。私が代わりに飲まさせていただきます。」

ドンペリを一気に、飲み干した。

「おい!ここで一番いい酒を持って来い!」

酒をアイスボックスに入れ

「ご返杯です。私の気持ちです。」

「なに?お前ら誰だ?」

社長は、二人の顔を見たとたんに、顔が青ざめる。

「あ!会長!」