2,3日の事が、一年ぐらいの期間に感じられた。
順子に電話を入れたら、ずっと起きて待っていてくれた。

「もう大丈夫だよ。もう終わったよ。」

「ありがとう。」

すぐにタクシーを止めて、順子の元へ向かった。

「早く順子の元へ行きたい。」

まだ付き合って半年ぐらいだのに、ずっと前から一緒にいたような
気持ちである。

「絶対に幸せにするぞ!」

タクシーが順子の家の前についた。すでに玄関の前で待っていた。
おもいっきり抱きしめた。二人とも涙を流しながら抱擁した。

「もう離さないよ。」順子は軽く頷いた。

またいつもの順子との生活に戻った。順子の店を閉めさせた。
順子は生活の為にやっていたが、本当は、水商売は嫌だった。
俺は、仕事を終わると急いで家路に向かった。
仕事をしないと!順子を食べさせないと!
とにかくどんな営業も入れてきた。売れたい!
ただ売れるだけじゃなく、順子を幸せにさせる為に!
この頃から結婚を考えていた。だが、順子は

「もうちょっと待って!」 この言葉ばかりだった。

「何故だ!」

どんどんTVに出演の仕事が増えていく。