「反省の色も無いのか?お前のやった事どう思っているの?」

「ちょっと、聞きたい事ある。」

「なんだ?」

「貴方、元旦那でしょ?」

「そうだよ!」少し顔が、変わった。

「貴方、元女房につきまとって、何が面白い?
未練タラタラで、女の腐ったようなやつだな?」

俺は、強気に出た。

「何?おまえ!俺に、喧嘩をうっているのか?」

怖い!けどここで気持ちがひくと相手にやられる。

「前もそんな事があったそうですね。凄く順子さんが、
嫌がっていますよ。」

「そんな事は無い!順子は今でも俺の物だ!」慌てながら大声で言った。

周りの客が、こちらを見ている。
この状況では、暴力は、絶対無いと確信した。

「冷静に・冷静に」心の中で呟いた。

「貴方、誠意と言いましたね。金ですか?いくら欲しいのですか?
ハッキリ言って下さい。」

「金の問題じゃない!」

「じゃあ、誠意とは何ですか? 別に悪い事は、僕はしていませんよ。」