「そうか~わかった。会ってなんとかする。安心して。」

「会うのは、やめて! 何するかわからない人だから・・・・・・・・」

「大丈夫だよ。安心して。」

本当は怖かった。でもやっと本気で愛せる人に出会えた。
だから守りたい。何もかも全てを守りたい。
あの状況で守れなかったから、余計、守りたくなった。
3日後に元旦那から連絡あった。
夜、7時に新宿、歌舞伎町のドンキーホーテの並びにあるカフェバーに
待ち合わせになった。
10分前に、行くと元旦那はすでに生ビールを飲んで待っていた。
ジャズピアノが、流れる静かなカフェバーだ。
店内を見渡し、元旦那を見つけると目が合った。
無言のまま椅子に座ると、店員が注文を取りに来た。

「コーヒー」

無愛想な店員はカウンターに行き、オーダーを告げる。
向こうの出方を見て黙った。
元旦那は、ビールを飲みながら、俺を睨みつけている。

「それでどうする?・・・・・・・今回の件だけど・・・・」

「・・・・・・」

「どうするの!お前、誠意ないのか?」

「・・・・・・・・・・・」

無言の空気で睨みつけた。