今、そんな気分だ。自分の今の状態が悲惨なのに・・・・・・・・・・・・
笑わせないといけない。
舞台袖で、デンさんがいつものようにいた。

「おはようございます。」

「おう!」

ほんの数時間前に悲酸な事があったのにでも仕事しないといけない。
順子が気になる。テンションをあげないと~
運悪く、今日のネタは、自殺志願者のコントだった。
こんな時は、本当に自殺したい気分だ。

「今からここで飛び降り自殺します。僕が死んだほうがいいと
思う人は、拍手!」

大きな拍手があった後、笑いが来た。情けない!

「君には、これからの人生があるから、生きろ!と思う人は拍手!」

誰一人、拍手をしなかった。
余計に情けなくなった。でも、大爆笑で終わり舞台を降りた。

「よくうけているな~このネタは、鉄板ネタだよ。」

(鉄板ネタ)うけるのが、確実でかたくうけるネタの事

こんな時は、凄く嫌味に聞こえる。でも朝の出来事をみな知らない。
ただ、いつもと違うとわかっているのはデンさんだけだった。
楽屋で衣装を着替え終わった時に、携帯電話が、鳴った。
順子だった。