私はとっさに、駆け出した。
息が切れていることなんか、
フラフラ体が、揺れていることなんか、
全然気になんなかった。
「ねぇ!」
青年は、驚いたように立ち上がり、
倒れかけた私を抱きしめた。
「一緒にサンドイッチ、
たべませんか?!」