「さぁ、きなこ、もう帰ろうか」
「健...」
カタン、カタンと、
健の靴の音が遠ざかっていく。
「ミャー」
きなこが、寂しそうに鳴き声をあげる。
ごめん、ごめんね...
私は、ひさしぶりに、声を殺して泣いた。
声はでないけど、
手で押さえた口の隙間から、
嗚咽が漏れ出す。
早く、早く帰って...
早く、月よ眠って...
「健...」
カタン、カタンと、
健の靴の音が遠ざかっていく。
「ミャー」
きなこが、寂しそうに鳴き声をあげる。
ごめん、ごめんね...
私は、ひさしぶりに、声を殺して泣いた。
声はでないけど、
手で押さえた口の隙間から、
嗚咽が漏れ出す。
早く、早く帰って...
早く、月よ眠って...



