運命に逆らえない恋人たち

「トモダチがいなくなるのは、
とても悲しくて、
そばにいてくれないと寒いのじゃ」
「でも...」と、
きなこが私の膝の上に乗り、
目線が重なった。
「幸はもう、寂しくも、
寒くもないのじゃ。
だって、私たちが、いるからなのじゃ」
(そうだね)
そういって笑った。
私はまた、
いつかは忘れてしまう思い出を、
一つ、増やしてしまった...