運命に逆らえない恋人たち

しばらくの間、
風が吹くことをやめた。
なぜ、
私の名前を知っているの?
嵐から聞いた?
いや、そんなはずがない。
私は、名前を教えていないのだから。
「どうして名前を知っているのって、
顔しているね」
心を読まれたと思ったのか、
いたずらっぽく笑う笑顔に驚いたのか、
私の心臓は、波を打った。