「私の役目は終了だねっ!
じゃああとは3人で楽しんで~」


「ちょっと、花代?」



珍しくドスの効いた声を出す心愛。



「ん?」


「『ん?』じゃないわっ!
役目ってなんだ!あんたは今日1日四人で過ごすことが役目だわっ!」


「あっ、そうか」



「...花代ってたまにバカだよね」


「心愛はいつもバカだよね」



「そんなことないね」


「そんなことあるね」



「ないから」


「あるから」



「ない!」


「ある!」



「まぁまぁ、2人とも落ち着いて。
花澤さん、大翔の紹介してなくない?」


「あっ、凜空くん。ごめんね。

そうだった、大翔のこと忘れてた。」



ちょっと...、大翔くんとやらが可哀想。


「はーいではでは紹介しまーす

私の幼馴染で凜空くんの友達、河本大翔くんでーっす」


「...よろしく」


「あっ、はい、よろしくおねがいします...」



初めて目を見て話した河本くんはイケメン。


中身は見ただけじゃわからないけど、見てわかることはとりあえずイケメン。


凜空君よりも肌がちょっと黒くて健康的。
それでいてしっかり筋肉ついてて、でもやっぱりちょっとほっそりしてる。


イケメンの友達はイケメン...か。




「ははっ、花代が人見知りしてる~」


「笑うなバカッ」


「事実だも~ん」


「くっそう、腹立つ」


「ふふふ~ん」



コイツ......今すぐ帰ってやろうか......!



って、そんなことしたら河本くんが可哀想だからしないけど。