「あ、のさ...」


「あっ、待ってそろそろパレード始まっちゃう!心愛たちのところ行かなきゃ!」


「あとで...連絡入れておくから、ちょっとだけいいか...?」



何やら深刻そうな顔をした河本くん。



「だ、大丈夫?お腹痛い?あ、トイレまで連れてくよ?」


「~~、違くて!」



そう言って私と目を合わせた河本くんの顔はとても凛々しくて、暗くなったことで付けられた街頭に照らされて、昼間よりもかっこよく見えた。


いや、もともとかっこいいんだけど。