「僕の事、好き?」

「好き、今の生活を壊したくないぐらい」

「それは困るな」

頭に?が浮かぶ。

「一緒に生活する未来、思い浮かべてみてくれない」

「それって、プロポーズ?」

「結婚するなら、舞しかいないと思ってる」

思いがけない言葉が、ぽんぽん飛び出すので、
嬉しすぎて、思考が追い付かない。

「私のどこが好き?」

「いつも笑顔で優しい所、それに、もっと強くなっていい、
 舞が強くなっても、それは人を傷つけるような強さじゃないから」

その言葉に、一度は止まっていた涙が、再び溢れてきた。