先輩、俺だけ見てて。





「もう大丈夫?」



机から顔を上げた私は、絢香の言葉にこくんと頷く。



「思う存分泣きました...」

「うむ。ならよし」



少しおどけた絢香の口調に、自然と笑みがこぼれた。



ティッシュをカバンにしまいつつ、絢香は私に聞く。



「今回の人は一個上だっけ?」



そう。今回私が振られてしまった相手は、同じ高校の3年生。



浮気が原因で振られてしまったわけだけど、ただの浮気ではなく...



『ハァ?お前の方が浮気相手だっつーの!』



......と、言われ。



こんな...こんな悲しい最後って...。