「そっか、智美は嘘をつくんだね」


嘘?え?バレてる、の?



私は、「バレてたの?」と言ってしまった。


これが、社長の賭けだったことなんて知らないで

まんまと騙された。



「やっぱりか」



……って、えぇぇぇぇぇ!!!

自分でバラしたようなもんじゃん!!!


「もしかして…」


「うん、カマかけてみた」



はぁ…。私、騙されやすいのかな。



「で?どういうこと?
別れなきゃならない理由、聞かせて?」


バレたからと言って、社長を巻き込んじゃダメ。

わかってるのに、私は今まであったことを話してしまった。



やっぱり、社長…聖さんには叶わない。


ううん、私が離れたくないんだもん。

だから、聖さんに甘えてしまうんだ。