出社してパソコンを起動して、社内メールを確認すると


とんでもないメールが来ていた。

しかも、一斉送信。


きっとこれ、深崎が見たら自分を責めるだろう。



俺は、社長室に深崎を呼んで慰めるか迷った。


そんなとき、外で秘書と何やらやりとりしてる声が聞こえた。



その秘書じゃないもう1人の声が、どうも深崎の声に聞こえて出てみると


思った通り深崎だった。



俺は呼び止め、秘書にいつでも通せと言い深崎を社長室に招き入れた。



そしてしばらく下を向いて黙ってる深崎に


「自分を責めてるのか?」と聞くと

案の定で、俺は深崎を抱きしめた。



俺の警戒が甘かったせいで、こんなことになってしまったのだから


深崎は何も悪くない。



なのに、いつも自分を責めるから

俺は目が離せなかった。