お似合いと言われ、1人であたふたする深崎。


さっきも俺のことだけ、好きとは言ってくれなかった。


そんなに、俺とじゃ嫌なのかよ。

なんて、今日は俺おかしいな。


わかりきってることなのにな。



「落ち着け、深崎」


「え?あ、はい」



そんな俺たちの会話を聞いていた佐藤さんたち。


笑ながら、「そろそろ、実乃梨を……」と言ってきたので

まだ、実乃梨ちゃんを抱っこしてたことを忘れていた。



忘れていたっていうか、なんか当たり前のようになっていて…。


俺は、ちょっと名残惜しかったが「あ、すみません」と言って

実乃梨ちゃんを引き渡した。



それと同時に実乃梨ちゃんが目を覚ました。