それから私たちは、たくさんの動物を見たり触れ合ったりしていた。


時折社長は、私を気にかけてくれていたが

発疹もなぜか落ち着いてくれて

痒みも出なかったので、午後からは楽しむことができた。



そして、今は実乃梨ちゃんの両親との待ち合わせ場所に向かっていた。


実乃梨ちゃんは、疲れて眠っている。



後ろでぐっすりと。



「実乃梨ちゃん、疲れてるんですね」


「あぁ、そうだな。お前は?」


社長はいつも、私のことまで気にしてくれて

ほんとに優しい社長だ。


たまに、俺様なとこが傷だけど…。



「大丈夫ですよ!

社長こそ、運転もあるし疲れてませんか?」


「俺は大丈夫。
だけど、お前アレルギーの方は?」


そこまで気にかけてくれるなんて、ほんと完璧な人だ。



「大丈夫です!
不思議と、午後からは対した症状出ませんでしたし」


ほんとに不思議なくらい、何一つ症状が出なかった。


きっと、楽しさが勝ったのかな?


なんて思っていると、「そうか」と社長が言って静かに運転をしていた。



運転してる姿もこれまた、かっこいいわけでして…

心臓がバクバクしていた。