「あーあ、こぉちゃん拗ねちゃったぁ」


って言って、実乃梨ちゃんはサンドイッチを一つ持ち、社長のところへ行って笑顔で


「こぉちゃん、元気出して?」


と、慰めていた。



子供って怖いもの知らずというか…


もし私なら、怖くてこんなことできない。



社長が何に拗ねているのか、私にはまったくわからないけど。


ってか!!子供じゃないんだから、拗ねるのもどうかとも思うけど


子供らしい社長を見て、なぜか母性本能がくすぐられた。



「ふふ」


自分が声に出して笑っていたのに気づいたときには、既に遅くて



「お前、何笑ってんだよ」


と、まだ拗ねてる社長が聞いてきた。



「あ、いや…社長があまりに子供みたいで、可愛いなぁって思って」


と、言ってしまったが

上司に可愛いはさすがに失礼だと後から気づいた。


でも社長は、ちょっと嬉しそう。



「なんで、嬉しそうなんですか?」


「ん?別に」



そう言って、実乃梨ちゃんと2人で楽しくお弁当を食べていた。


その中に私も自然と入っていき、お昼は楽しく3人でお弁当を食べれたと思う。