「あ、ちょっ!!!」


いきなり社長が、私のかじりかけのサンドイッチを頬張ってきた。


サンドイッチ食べたいなら、たくさんあるのになんでわざわざ…?



「社長、サンドイッチ食べたいならたくさんあるじゃないですか!!!」


私のかじりかけを食べるくらいなら、新しいの食べればいいのに。



恥ずかしくて社長の顔なんて見れたもんでない。



「みぃちゃん、お顔真っ赤だよ?
お熱あるの?」


なんて実乃梨ちゃんは言うけど、触れないでほしかった。



社長に気づかれないように下をむいていたのに、その一言でバレてしまった。


「なに、恥ずかしいのか?」


「……っっっ///」



可愛い実乃梨ちゃんが、今は悪魔に見えてしまう。


実乃梨ちゃんの一言さえなければ、こんなことにはなってなかったはず。



「べ、別に…」


「なら、いいだろ?」



そう言って社長はまた、私のかじりかけを次は一口でたいらげてしまった。


もう、何言っても通用しない社長。


ここにも1人、大きな子供がいるみたいだ。



「……もう、好きにしてください」


と、言った私を見て実乃梨ちゃんは



「みぃちゃん、こぉちゃんのこと好き?」


なんて、とんでもないことを聞いてきた。



それに私は、飲みかけていたお茶を吹いてしまった。



「ゴホッ……実乃梨ちゃん…っ!!!」


「なに、吹いてるってことは俺のこと…」



なんて、悪ノリしてくる社長までもがいる。


ここ、敵しかいない。

居心地悪すぎる!!!