しばらく2人はウサギと戯れていたけど

深崎の異変に気がついた。



やはり、深崎はここにいてはいけない。

さっきよりも腕の発疹が目立ってきた。



「みぃちゃん、腕ブツブツ出てるけど大丈夫ー?」


と、実乃梨ちゃんまで気づいてる。


「んー?うん、大丈夫だよ!」



なんて強がっているけれど、表情は辛そうだ。



時計を見ると、もうお昼になる頃。


時間も時間だし、動物園はいいだろう。



「お昼だし、昼飯食べに行こう?実乃梨ちゃん」


俺が優しく言うと、深崎は何か言いたそうだな表情をしている。

実乃梨ちゃんも、もうちょっと遊びたそうだ。


どうしたらいいんだろうか。



「あの、社長…」


「なんだ?」


「お弁当、作ってきたんです」



は?まじで?


朝、なんかキッチンでやってると思ったけど

まさか弁当作ってたなんて…