「こぉちゃん、みぃちゃんは来ないの?
こんなにウサギさん可愛いのに、みぃちゃんウサギさん嫌いなのかなぁ」


と、寂しそうにする実乃梨ちゃん。



深崎が動物アレルギーと知った以上、あまり近づけないようにしたいけど

実乃梨ちゃんは、深崎に来てほしそう。



動物アレルギーって最初から言えよ!とも思ったけど、実乃梨ちゃんのことを考えて、自分は我慢するあたりが深崎らしい。


そんな深崎にすら、愛おしく思う。



「んー、どうだろうか…」


実乃梨ちゃんに、なんて言っていいのかわからない。


アレルギーだってことは口止めされてるし、どう誤魔化せばいいんだ。



「呼んでくる!!」


そう言って実乃梨ちゃんは、深崎を呼びに行った。



やっぱり俺だけじゃダメか。


実乃梨ちゃんはすぐ、深崎を連れて戻ってきた。



それから楽しそうにウサギと触れ合う2人。


俺は心配の目で深崎を見てることしかできなかった。