その日の夜、実乃梨ちゃんを寝かしつけてリビングに戻ると


深崎が何かを思いつめたような顔で、こっちを見ていた。



「どうした?」


「あの…」


なんか様子がおかしい。

こいつはまた、何をそんなに思いつめてる?



「今日は、ほんとすいませんでした。

私のせいでこんなことに…

明日からは送り迎え、私がしますので」


と、泣きそうな顔で深崎がいうから


俺は無性に抱きしめたくなり抱きしめた。



深崎は、驚いた顔をしていて

尚且つ、不思議そうな顔。

可愛い。なんて不覚にも思ってしまった俺は、相当深崎にハマってる証拠だ。



「気にするな。

迎えは無理だが、送ってくのは俺にさせてくれ
俺が送っていきたいんだ」


優しくそう呟くと、深崎は等々泣き出してしまった。


え?なんで泣く?

そんなに俺に優しくされるのが、嫌?



「優しくされるの、嫌?」



なんて、あまりにも不安で聞いてしまった。