心配でソワソワしていると、泣き始めてから数分で社長は戻ってきた。


「大丈夫だ、すぐ寝てくれた」



嘘でしょ?

私のときなんて…



「信じられない…
私のとき、1時間泣いて寝たかと思ったらまた泣き出すのに」


「そうか」



社長って意外と子育て上手?


もしかして…!!?



「社長って、隠し子とかいたりします?」


「は?」



煙草に火を付けながら、有り得ないと言わんばかりに睨んでくる社長。


その姿も様になってたりするんだよね。


って、睨まないでくださいよ!!!



「だって、泣き止ますのも寝かしつけるのも上手なので…」


「あー…たまに姪っ子の世話してたりするから、慣れてるだけだ」



な、なるほど。。。


姪っ子さんいるんだ〜!!



「そうなんですか、なんか意外ですね」


「喧嘩売ってんのか?」


「いえいえ、滅相もございません…」



これ以上言ったら怒られそうなので、もう何も言わず私は寝る支度を始めた。