この子の両親は、共働きで同じ会社。


どうしても外せない出張ができてしまい、たまに話すお父さんに頼んだとのこと。



本当に申し訳なさそうに事情を話してくれたので、怒るに怒れなくなってしまい…


ただ、お父さんに預けても今日みたいなことは何度もあるはずだ。



だから、私が預かると言ったのだった。


「智美ちゃん、実乃梨お腹すいたぁ~」


「ん?あ、もうこんな時間だもんね!

今、何か作るから待っててくれる?」


「うんっ!!!」



とびっきり可愛い笑顔で頷く実乃梨ちゃんを見て、ニコっと微笑み返しご飯を作ることにした。



今日は簡単にオムライスだけど、これからはちゃんと作るようにしないとな〜。