「おい」


「はい、なんですか?」



女の子は後ろに乗せてシートベルトをし、深崎は助手席で不思議そうに見てくる。


「いつまでその子預かるんだ?」


と、聞いてみると



「1ヶ月程です。

昼間は保育園に預けれるので

仕事に支障きたすことはないので安心してください社長」


別に、そのことを不安だったわけじゃない。


深崎の体が心配だったんだ。



「……そうか。

1つ提案なんだが」


「提案…?」



おい?俺は何を言おうとしてるんだ?


気づいたら、口走っていた。



「1ヶ月、俺の家で預からないか?」



俺、どうしちまったんだろうか。