「もう、博海の話しはしないで。

聖さんは、あんな奴とは違う。
聖さんは、絶対浮気なんかしないし
私を守ってくれて幸せにしてくれる人よ」



絶対という保証はないけれど、聖さんなら信じれる。


何があったって、私の傍にいてくれる。

守ってくれる。

幸せにしてくれる。


そう、信じてるもん。



「あっそ。痛い目あっても知らねぇからな」


「大丈夫、冬馬になんか頼らないから!」



なんて、姉弟で会話していると

家の前についた。



噂をしてればって本当にあるんだ。


家の前には、別れた博海が立っていた。



それを見た冬馬は、怒った表情で私の前に立つ。



「何しに来たんだよ」


「冬馬くん、久しぶり!

智美と話しがしたくて来たんだけど」



話し?今更なんだって言うの!


私はもう、話すことなんてない。

だから私は



「久しぶり、博海。

元気そうだね!彼女は?

あっ!子供できたって言ってたし、結婚したのかな?

兎に角、私は話すことないから帰って。

行くよ、冬馬」



博海の返事も聞かず、冬馬を引っ張って家に入った。



これから、私と博海のことで事件が起こるとも知らないで

私はただ、今の幸せを逃さないようにしがみつくことだけで精一杯だった。