お昼も終わり、夕方近くまで買い物をした。


智美の体力には尊敬する。



午前中もそうだったが、午後も休憩なしに次々と色んな店を回る。


俺は、正直歩き疲れたが智美が楽しそうだからよしとしよう。



「智美、夜飯どうする?
どっか食べてくか?」



帰っても、智美のことだから作ってくれるだろう。


今日は、俺の家に泊まると言っていたから。



でも、こんなに疲れてるのに作らせたくない。

家で食べたいと言えば、今日は俺が作ってやろう。



「え?んー…
でも、やっぱり家で食べましょう?

帰ったら、何か美味しい物作りますんで」


ほらな、やっぱり家がいいと言った。



智美のことだから、いつも俺に気を使ってくれているのは知っている。


疲れてるから、少しでも休ませてあげたいって思ってくれているんだろう。


そんな優しい智美だから、俺は好きなんだけど

たまには、気を使わないで甘えて欲しいとも思う俺がいる。



「じゃあ、今日は俺が何か作る」


そう言って俺は、車を走らせた。