俺は、智美の誕生日が近いことを忘れていなかった。


だから、別行動でサプライズプレゼントを買ったのだけど

智美と合流すると、智美も新しく香水専門店の袋を持っていた。



智美って、香水つけてたっけ…?


記憶を辿っても、いつも智美からは柔軟剤やシャンプーの匂いばかりで

香水の匂いなどしたことがなかった。



じゃあ、なぜ香水?って思ったけれど

きっと俺にだと気づいてしまった。



智美は、俺が香水のこと気づいてるなんて知りもしないまま


美味しそうにハンバーガーを頬張っている。



そんな無防備な姿も可愛くて、今すぐ襲いたい衝動にかられているが

少ない理性を保たせて我慢。



フッ。

智美の演技に付きやってやるか!!



なんて、思いながら俺もハンバーガーを頬張った。