「智美?どうした?」


なんて優しく聞いてくるもんだから、つい照れてしまった。

言われなくてもわかるくらい、顔が火照っている。



「聖さん、運命って信じてもいいですか?」


「んー…」


私がそう聞いたら、何か悩んだ様子。

嫌、だったかな?


不安になったけれど、瞬間で聖さんの言葉で不安は飛んでいった。



「運命じゃないと思うよ?

俺たちが結ばれることは、必然だったと思う。

俺は、あの日一目惚れをした。
名前も顔も思い出せなかったけれど、あのときは本当に可愛くて
しばらく忘れられなかった。

そして、こうやって俺はその女の子と出会って今は俺の彼女なんだ。

運命ってより、必然で決まっていたってことだよ」


って、言ってくれたから。


こんな照れるようなこと、サラっと言っちゃう聖さんもすごくかっこいい!!



でも、わかってるよ?

本当は照れているんだよね?

だから、そんなに顔が赤いんだよね?