「はぁ…。なんなんだよ、どいつもこいつも。

そんなこと、この前耳にタコができるほど聞かされたから」


「自業自得だな」



なんて言いながら、楽しそうに笑ってる親父。


お袋も、微笑んでいた。


そして親父は、急に智美に話しかけていた。



「深崎さん、先程は試すようなことをしてすまない。

俺は、聖の父の秀樹と言います。

こっちは、妻の静香」


「深崎さん、よろしくね」



……なんか、色々と不安なんだが。


智美も、あまりの緊張でタジタジだし。

親父とお袋は、好奇心で色々質問しそうで怖い。



どうしたらいいんだ…。

なんて考えていると、親父が


「深崎さん、お父さんは元気かね？」



と、聞いていてびっくりした。


なぜ、智美の父親のことを聞くのか。



何か、よからぬことを考えていないか…？