「ごめん…でも、俺は隠したくなかった。
それに、守りたかったんだ」



……そんなこと言われたら、怒るに怒れなくなるじゃん!!


ズルいよ、ほんと…。



「もういいです。
次からは相談してくださいね」


「あぁ」



そう言って聖さんは、優しく抱きしめてきた。


よかった、この人と離れなくて済んで。

私に聖さんいない生活なんて、もう考えられないもん。



「聖さん、好きです」


「フッ。俺も」



そう言って聖さんは、私にキスを落とした。



それからしばらくして、2人でテレビを見ていたときに


「そういえば、遠塚が

智美にあとで説教されますよって言ったあと怯えてたんだが、なんだったんだ?

あとで俺にもわかるとは言ってたけど、全然わからんのだが」



怯えてた?ん?あー!!!



「それ、まだトラウマなんだ〜」


と、私は1人で笑い出した。