「聖さん!!なんなんですか、あれ!!!」



聖さんが仕事を終えて、私の家に来たと同時にリビングに連れて行き正座させている。


朝のあのことを説教するために。



「俺なりのケジメと、あいつに対しての罰?」


なんて、悪気もなさそうに答える。


ほんとにこの人、社長なんだろうか。

いや、社長なんだけど。



「社長として、仕事に私情挟まないでください!

ってか、やり過ぎです!いくらなんでも!!」


「それ、遠塚にも言われた」



紫苑、先に言っちゃったんだ。

まぁ、その方が2人に同じこと言われたら反省するだろうからいいけど。



「まったく、あの後私大変だったんですよ?

事務課のみんなに質問攻めされるし、橘先輩には細々と聞かれてお昼ご飯食べ損なったし」


今日、社食で済まそうとしてたのに橘先輩に捕まり、かと思えば質問攻めで食べ損ねた。


その質問攻めも、思い出すだけで恥ずかしい。



どれも、エッチはどう?上手?とか

彼女にも、あの優しいスマイルで笑ってくれるの?とか

欠点なにー?とか


兎に角、色々聞かれた。

高校生か!お前ら!って突っ込みたくなるくらいに。



仕事どころじゃなかったんだから。