【希saide】

「えー!!恋に落ちたのー!?」

「ちょっと姫華!声でかい!!」

「あぁ、ごめん。で、なんで?いつから?」

と、食い気味で質問してくる姫華。


「昨日話しかけて、そしたら久々にドキュンって来て。それで…ね?」

「ふーん、先輩にその気持ち言ったの?」

「い、言えないよ!」

「え、なんでよ!先輩、希のこと好きなんでしょ?」

「まぁ…そうだけど」

「だったら言いなさいよ!」

「断られたら?どーすんのさー!」

「断られないよ!相手あんたのこと好きなんだから!!」

「でも…」

「まぁデートの時にでも言いなさいよ!!」

それだけ言って姫華は席についた。


ちょっと、もう!姫華のやろー!!


そして、デート当日です。

昨日の夜から必死に考えた

可愛いお洋服に

可愛いバックに

可愛い帽子に

可愛いマフラーに

可愛い手袋。


髪型もお化粧もバッチリ!!

よし!

「いってきまーす!!」


約束の時間より5分前。

よし、時間通りこれた!

先輩いるかな?

あれから10分…

来ない。

っと落ち込んでいたら

『おい、いつまで待たせんだよ。』

「うわ!?いつからいたんですか??

『お前が「よし!時間通りにこれた!」って言ったくらいかな?』

『心の声もらしすぎ』

「うわぁぁぁ!恥ずかしい///てか、いるなら声掛けてくださいよ!」

『うわ、またゆでダコだぞ?w』

「もう!いじめないで下さいよ!!」

『可愛い(((ボソ』
「ん?なんか言いました?」

『何でもねーよ行くぞ』

「え、はーい!」



やっぱりデートの定番は遊園地だよね!!

『遊園地とか久々だな』

「そーなんですか?」

『あぁ、小学生に行った時が最後だ』

「じゃあ、久々に楽しみましょッ!」

『そうだな』


そして、あっという間に楽しい時間は過ぎていって…

「最後の最後に観覧車乗りません?」

『その言葉何回目だ?』

「ほんとの最後です!」

『わかった、わかった』


うわーきれー。
観覧車の窓からはビルの光や、イルミネーションが綺麗にうつしだされている。

『なぁ』

先輩は私の隣にきて

「せ、先輩?」

ちっ、ちかい///

徐々に近づいてくる先輩の顔に私は思わず目をつむった。

そっとわたしの頬にふれ

触れるだけの口付けをした。


なぜか抵抗出来なくて、受け入れていた。

『ごめん、つい、かわいくて』

と照れていう先輩に

「ずるいです。先輩はかっこよくてかわいくてずるいですよ」

『なんだそれwこっちのセリフだよ』

『あのさ…』


『お前と付き合いたい。返事はもう待てない』

なんて急に真剣な顔で見つめながら言ってくるから目なんてそらせないよ。


「はい!私も大好きです!!」


と言って先輩に抱きついた。


『ばか、お前可愛すぎんだよ!』

「なっ///かわいくないです……」


これから小瀧希の初恋はじまります!!