60㎝先の君へ

重たい体に震いをかけ立ち上がる。

「俺から先に言うね。」

「うん。」

彼は教壇に立つと少し小さな声で恥ずかしいなと言った。

恥ずかしい気持ちあるんだ。

そんな酷いことを考えていると、彼は口を開いた。

「えっと、田高 磨浩です。この前期は一生懸命頑張りますんで応援してね‼」

応援演説か!

まるで、とてつもなく軽い応援演説を聞いている感覚だった。