「…………はぁ。誰かやらないのか!」

『………………』

「おーい。やんないのか。」

皆下を向いたままだった。

でも、

「はいはい。俺やります‼」

手をブンブン降りながら言っている彼を今でも覚えてる。

「おっ!やってくれるか。確か~」

「磨浩です!覚えといてくださいよ~。生徒の名前は。」

「悪い悪い。」

先生はさっきよりも少し上機嫌になりながら磨浩君の言葉を受け流した。