「潤さん?」


「車いすだし、そう遠くへは行けないと思ってたけど、案外中庭の奥まで来てたから探すのに苦労したよ。」


少し息が上がっている姿を見て、一生懸命探してくれたんだという事が伝わった。


「ふふっ!」

思わず笑顔になった。


「あ、何笑ってるんだよー。どおせ必死になって面白いって思ってるんだろ。」